ProLight&ProVisual2024で最新機材のデモを見てきた

今年も、2/14〜2/16まで東京ビッグサイトで「ProLight & ProVisual2024」が開催されます。

「ProLight & ProVisual」は、2015年に「ProLight & Console」というタイトルで舞台照明メーカー・代理店が集まる展⽰会としてスタートしたプロ向け映像・演出機器の展示会です。2020年からは舞台・イベント映像のエリアを新設し、「ProLight & ProVisual」として開催されています。

それではさっそく、展示内容をご紹介いたします。なお、ムービングライトを使用する機会がないため、ムービングライト及びコンソールの紹介は省略いたします。紹介できないし。

VISUALOGIC

入口を入ってすぐに目に飛び込んできたのは、床と壁一面に美しい映像を映し出しているLEDビジョン。

こちらはなんと、無人でオペレーションしているのだとか。

株式会社伊東洋行

こちらの会社は、照明機材の代理店です。昨年、世界的なイベントテクノロジーメーカーであるAdam Hall Groupのブランド、Cameoが展開する製品の日本正規代理店になりました。

AVC 映像センター

イベント映像やシステム販売を手掛ける、映像の最大手です。
今回は、より高精細なHDR映像を実現できる2.3mmピッチLED「Ruby-C 2.3」を活用し、AVL(Audio・Visual・Lighting)三位一体で構成したイマ―シブ(没入感のある)空間を創りあげています。

デモンストレーションも行われていましたが、うまく時間が合わなくて見ることができませんでした。

オペブースは通路側にあるので、オペレーションが見学できます。

Ray

映像制作、イベントやプロモーションの制作、デジタルコンテンツ制作、映像編集スタジオ、映像機器レンタル等、幅広い分野を手掛けている企業です。

今回はレトロなサーカスのような風景がブース一面に広がっていました。湾曲したLEDビジョンが作り出す不思議な光景に、思わず見とれてしまいました。

YouTubeに紹介動画がアップされています。

テクニコ

「映像」「音響」「照明」機器など、イベントの演出表現に欠かせない設備運用業務を提供している企業です。
今回は、演色性の高い展示用LEDレールダクトライト、「SL1Mk-Ⅱ」を展示しています。

以前、多目的ホールで展示もやっていたので、こういったレールダクトライトは気になります。

特徴は以下の通り。

  • ハロゲン250W相当のあかりを実現
  • 消費電力34W、ハロゲンランプの約1/8
  • 定格寿命はハロゲンランプの約10倍
  • 3種類のレンズラインナップ
  • フィルターの装着が可能
  • 設置方法はライティングプラグとダボの2種
  • ボディカラー2種(ホワイト/ブラック)

一番右側がRa90という高い演出性を誇る新製品です。まるでハロゲンのような色味です。形もコロンとした丸みを帯びていてかわいい。家にも欲しいですね。

参考 SL1Mk-Ⅱ株式会社テクニコ

PRG

数多くのイベントからコンサートまで幅広く手掛けているグローバル企業です。今回は「AYRTON」ブランドをメインに押し出した展示になっています。

https://www.instagram.com/p/C3VQyFcPUVQ/?utm_source=ig_web_copy_link&igsh=MzRlODBiNWFlZA==

丸茂電機

言わずとしれた、日本の照明機器メーカーです。今回はエリプソイダルスポットのRIKURI2の展示がメインになっています。現行のRIKURIはハロゲンですが、試作機としてLEDタイプも展示されていました。

左がLEDで右がハロゲン。出た光の色合いはほぼ違いがわかりません。

大きく違うのは、形状です。LEDは一回り大きくなっています。LEDの場合は放熱性能を高めるためにヒートシンクが大きくなり、どうしても機材が大きくなりがちです。とはいえ、ちょっと大きすぎです。重量は、ハロゲンが7kgに対してLEDは10kgと3kgの増加。この3kgの差は結構大きいです。

ETC

続いて、舞台・テレビ照明機材の輸入、販売をおこなっている剣プロダクション。ETC製品の代理店でもあります。

今回はETCの舞台機構システムのコントローラー、屋外IP65仕様の新型LEDカッタースポット、ライティングコンソールApexなどを出展しています。

こちらは言わずとしれた世界的プロファイルスポットのSource Four。屋外IP65仕様の新型LEDタイプなどが展示されています。

LEDソースフォーのカラーは8色。3〜4色、多くて6色が主流になっている中で、なぜこんなにカラーの数が多いのかというと、ETCでは様々な人種の肌の色味がきれいに見えるようにするという考え方のもとでカラーの数が増えていったのだそうです。
そういった理念を聞いて、ETCに対して好感度が上がりました。

東京舞台照明

販売から照明デザインのデザイン、オペレートまで幅広く手掛けている舞台照明会社です。

今回はChamSys社製コンソールや機材をメインに展示されていたので、ほぼスルー状態だったのですが、30分ごとにライティングショーも行われていたようです。

ウシオライティング

舞台照明、映像から産業用まで多くのハロゲン・LEDランプおよび器具などの製造・販売をおこなっている企業です。ピンスポットライトの製造メーカーでもあります。

ウシオといえば、ピンスポットライトの製造メーカーでもあります。
今回の展示では、LEDフォロースポットライトのSai-500とSai-800が展示されています。
Sai-500はホテル、ライブハウス、小劇場、学校の体育館などに最適な中距離用、Sai-800はクセノンに換算すると1kW相当で、小ホールから中ホール程度を想定しています。Sai-800はまだ販売はされていません。また、クセノン2kW相当も現在開発されているようです。

Sai-500を操作してみました。全然違和感のない操作性です。

ついでに、原稿フォロースポットについている前面のプレートはいらないという話をしておきました。営業さんによると、やはりそういう声はよく聞くそうです。

参考 LEDフォロースポットライト Sai-500ウシオライティング

締めくくり

なかなか最新機材に触れる機会のない人でも触れる機会があるのが、展示会です。
見るだけでも楽しいのですが、営業の方や開発に関わった方と話すのも勉強になります。

照明を目指している方、普段はなかなかこういった最新機材に触れる機会のない方も、ぜひ一度足を運んでみてください。