Inter Bee2012に行ってきた

今年、初めてInter BEEへ行って来ました。
Inter BEEは、映像や音響、放送機器に関する展示会です。音響分野ということで、今までは特に気にしていなかったのですが、照明前任者の舞台担当が毎回行っていて、照明機材の展示も少しだけあるというので、行ってみることにしました。

場所が幕張と遠いのですが、舞台担当が一緒に車に乗せて行ってくれるというので、今日は幕張メッセまで舞台担当氏に連れて行ってもらうことにしました。

10時に待ち合わせし、予想通り首都高渋滞にはまり、2時間掛かってようやく幕張メッセに到着。事前登録していたので、バーコード入力でさくっと入場できました。

こちらが、クロスメディア、放送機器、ライティング部門の全体図です。
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会場所狭しと、展示ブースが並びます。閑散としているように見えるのは、閉場間際に思い出して撮ったからです。
まずは、ライティング部門に向かいます。

ライティング部門

やっぱり気になるのはこちら。
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これ、何だと思いますか?
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正解は、タッチパネル式の調光卓です。縦線になっているところがフェーダーです。いちおう、表面のアクリルに指一本分の溝が掘られています。ガイド線みたいなものです。
うっかり触っちゃわないように、ロックもできます。フェーダー上下のろうそくの炎みたいになっている部分に指を置いてスタンバイし、きっかけが来たらフェーダーに触れれば、動かせるという仕組みです。

右側と左側で、プリセット表示とキュー表示に変えられます。全体のチャンネル数は20本。他に、大きさによってチャンネル数は変えられます。
下の丸が直点灯スイッチ。こちらは、しっかり押さないと点灯しないようになっています。

こちらが入力部。反射して見づらいですが、下のほうはテンキーです。
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この卓で一番楽だと感じたのが、パッチです。表示をパッチ画面に変えると、チャンネル表示が出ます。入れたいチャンネルを選択して、調パッチを押せば完了。簡易的ですぐにパッチができます。

肝心のフェーダーの操作性は、慣れだとは思うのですがいまいちでした。しっかり指を滑らせないと、フルの手前で明かりが止まることが何度かありました。
本卓としては、まだ不安がかなりありますが、この卓を袖卓やサブ卓としては便利だと思います。これがiPadサイズだったら、一人でパッチしてシュートしてさらに客席で明かりも作って、それを本卓で操作なんてことが、簡単にできるわけです。
値段は聞きませんでしたが、一台欲しいです。

そして、こちらはLEDのホリゾントライト。
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LEDの懸念事項だった、単一志向で広がらないという点がしっかり解消されています。デジカメを通しても、きれいな広がり方です。

LEDホリゾントの利点は、まずこの灯体一台で3色以上出せるということです。今まで、LHQでは一台に付き一色のフィルターを入れていたので、せいぜい3色か4色が限度でしたが、これだと一台でいろんな色が出せます。フィルターを入れる手間が省け、劣化によるフィルター交換も必要ありません。さらに、台数も減らせるので、省スペース化できます。
十分、費用対効果の出せる機材だと思います。これもほしいなー。

そして、違うブースへ。
これ、スタジオ用の照明です。確か、スクープライトとかいう名称だったような。
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くらげの専門学校は、テレビ系メインなのでテレビ照明も習ったのですが、あのころはたしかこういうライトにパラフィン紙付けて使っていました。もちろん、LEDじゃないやつです。

これ、Avorightです。
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このように、パソコンで作った明かりをシュミレーションできます。
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こんな大きなスタジオ用ライト。
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この映像、プロジェクターで投影しています。大きさは家庭用みたいな小さいものですが、かなり照度が高いです。
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真ん中は、立体に当てているのですが、パソコンソフトで画面補正の角度などを調整できます。たとえば、立体の側面などはそのまま当てればゆがんで見えてしまいますが、立体の形を入力すれば、その形どおりに照射できるのです。この形に関しては、ベクターワークスなどのCADソフトで入力も可能です。
ここで半分見終わったので、お昼ご飯を食べに行くことにしました。

放送機器類&音響機器部門

次は、放送機器類と音響機器部門です。
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まずは、見覚えのあるこちら。
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松田通商株式会社の製品です。といってもピンと来ない方がいるかもしれませんが、Clear-Comといえば分かる方も多いはず。
何を隠そう、くらげだって今日初めて松田通商という会社名を知りましたから。

こちらは多チャンネル仕様。
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劇場での楽屋呼び出しとか、スタジオなどで使いそうです。

こちらは、よくお世話になっているインカムパック。
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でもこのパック、子機ではなくこれ自体が親機になる代物です。ワイヤレスインカムみたいなものです。

ただ、思ったより大きいです。普通の子機と変わりません。それどころかもう少し大きいかもしれません。
これ持って、狭い装置の中とかブリッジ登ってシュートしろと言われたら、正直邪魔です。
10年前、劇場にいたとき使っていたワイヤレスインカムは、アンテナもあってでかいトランシーバーみたいな重たい代物だったので、それよりは薄くなっています。あれから年月が流れてかなりコンパクトになっていると思っていたので、正直残念でした。

普通の子機パックの写真は撮り忘れましたが、これを横半分に切り、ボディ全体が衝撃吸収用のゴムに包まれています。こちらもまた、思ったよりも大きい印象でした。
営業さんと話していても、これ以上は小さく出来ないという答えです。バッテリーの持ちの問題もあるので、最小化は難しいとは思うけど、もうちょっと努力して欲しいと伝えました。

続いて、こちらはLEDパネル。
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映像を直接LEDで映しています。これだと、プロジェクターや映写機がいらなくなります。でも、ホールに常設となると、球切れがないけどメンテナンスが大変そうです。

続いては、YAMAHAの音響卓。YAMAHA&SteinbergのNUAGEです。
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このフェーダーを触ると、上のモニター画面に触っているフェーダーの表示が赤くなります。そして、動かしたら元のレベルからどれくらい動いたかが一目でわかるようになっています。
フェーダーのさわり心地も、なかなかです。

下のほうにMacのキーボードに似たキーボードが収納されていて、入力もできます。それ以外のことはわかりません。ただ、色がきれいでかっこいいです。
あとは、SHUREのマイクとか見たりして、ぐるっと一周。閉会時間になってようやく全部のブースを見終えることができました。
帰りは、やっぱり首都高渋滞にはまり、途中で下道に降りたりしながら2時間以上掛けて戻ってきました。

楽しいインタービーデビューでした。

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