6ヶ月前に訪れた松村電機製作所川越工場に再び行くことになりました。今回は、前回行けなかった後輩二名を連れていきます。
前回のお話:松村電機製作所の川越工場でアークピンに遭遇
前回と同様に、まずは資料館で照明機材の歴史に触れます。展示機材の画像は前回の記事をご参照ください。
初めて見るアークピンとオートトランスに後輩は熱心に見入っています。くらげは前回も見たため、案内してくれている技術さんと一緒に、先導と説明をします。
そして次に、メッセージホールへと向かいます。こちらでは、松村電機製作所の機材を使って、ライティングショーを見せてくれるのです。
ライティングショー
こちらは、小江戸川越という作品。四季を通した川越の一日を照明で現します。後ろは、江戸時代の川越の町並みを描いた書割です。
今は朝方です。しじみなどの貝を売り歩く声がします。
雨あがりの昼過ぎです。入道雲が出ています。
夕暮れ時です。神輿を担ぐ声が聞こえています。
すっかり暮れたころ。建物の窓には星球が付いていて、窓明かりとして点灯します。
このあと、日もすっかり暮れて夜になり、雪が降り出します。明かりの動きとしては、朝日や夕日明かりをPartで動かし、雨や雪などはディスクマシンで出し、入道雲はスライドキャリアです。
芝居で使うような明かりです。機材や仕込みはちょっと古さを感じますが、くらげは照明の基本を見ている気がして、好きです。
お次は、正式な名前は忘れたけど、ダンシングライトとかいう作品です。その名の通り、踊るようライティングです。上下のタワーに吊っているライトが点滅しています。機材名は不明。
ミラースキャンがぐいんぐいんと動いて、踊るようにうにょうにょ動くレーザー光を出しています。
新機材に触れる
このあとは、新しい機材を見て行きます。
こちらは、LEDのレールライト。
普通のスポットライトのような形をしていて、灯体の前側に4インチのシートを入れることができます。色を入れられるレールライトはほとんどないので、これはありがたい仕様です。
右側の黒いぽっちを動かすと、フォーカスを調整できます。
スポットライトと同じように、凸レンズのようなシャープな明かりと、フレネルレンズのようなフラットな明かりを出せる二種類あります。レンズは、発熱量が少ないため、スポットライトのようなガラス製ではなく、プラスチック製です。
右側がシャープ、左側がフラットです。
こちらは、軽量スポットライトです。
今出ている普通のスポットライトは、灯体後ろに付いているハンドルなどが人間工学に基づいた設計になっていて持ちやすくなっているのですが、こちらは1gでも軽くするため、シンプルなハンドルです。端子カバー部分も、若干小さめです。
フォーカスは、普通のダイヤルの他に、右側にバーも付いています。
これは、メモリが付いているため、フォーカスの大きさを合わせやすいのです。そのため、学校などでよく使われるそうです。
それ以外でも、催事が多くてシュートを取る時間がなかったりする公共ホールなどでもあると便利だと思います。
以上で、工場見学はおしまいです。
締めくくり
こうして2回目の工場見学も充実した内容となりました。特に今回は新製品に触れることができたのがよかったです。
機会があれば、また行ってみたいと思います。