またまた、ムービング調光卓の講習を受けてきました。
今回は、八重洲にあるUSHIO本社会議室で実機を使ったトレーニングです。Hogは名前は聞いたことはあるものの、触ったことも見たこともありません。今回が初めてです。
さて、無事に付いて行けるのでしょうか。
Hog4の概要を知る
10時開始予定だったのですが、電車の遅延と東京駅で道に迷ったことで、20分遅れでウシオ本社に到着。
講習参加者は5名です。2名と3名に別れて、それぞれ実機を触りながら講習を受けていきます。
くらげは、どこかの会社の営業さんという感じのおじさまとペアを組みます。
午前中は、基本的な機能説明と設定の説明です。
先々週にgrandMA2の講習に出ておいたおかげで、Fixtureなどという単語についてはわかるようになりました。Fixtureは器具です。
そしてパッチはFixture Sceduleと言います。
器具はメーカー名から器具名まで「Fixture Schedule」ウィンドウ内に載っているので、そこから選択します。
こちらがHog4。
右側に見えているのは、もう一台のHog4で背面が光っています。この飾りのLEDはセッティングで光量を変えられます。
本体の左側にフェーダー。ピントがボケているのはキニシナイ。
右側に操作部。トラックボールは青く光ります。
こちらはシュミレーターのLight Converse
そして、午後からは本格的に器具を動かしたりしていきます。お昼しっかり食べて眠いのに、どんどん難しくなるやつです。
ただ、実機だと感覚的にわかりやすいのでPC上よりは理解することができます。
実際に点灯してみる
パッチをしたあとは、Light Converse上で実際に動かしてみます。
器具を選択するには、まとまった台数の器具をすばやく選択するために、グループを作成します。
イメージとしては、仕込み図をベクターワークスやIllustratorで作っている際に移動するときに個別で選択するのではなく、グループ化してまとめて移動させるのと同じ感じですね。
まとめておけば楽ちんです。
グループ
グループは、複数の種類のFixtureを組み合わせて作ることも可能です。
作ったグループは、グループディレクトリの"パレット"という作ったものを記憶して置いておくための場所に記憶させます。タイル状のボタンになっていて、一つ一つ記憶して置いておくことでそのボタンを押せばすぐに記憶したものを呼び出すことができます。
パレット
先程のグループの他に、IPCBパレットというのがあり、こちらには、Intensity(直訳すれば輝度ですがいわゆるゲージのこと)・Position・Colour・Beam(ゴボやフォーカス)の4種類を記憶しておくことができます。逆にないと、いちいち一から設定していかないといけない上に、データが変わればキューデータも一つ一つ変えていかないといけませんが、パレットから選択すればパレットに記憶した内容を修正すればキューデータも一括で修正されるため、パレットを作ることは必須です。
Cue
こうして作ったパレットを使いながらキューを作っていくのですが、キューは卓の左側あるフェーダーに記憶します。左側はいわゆるサブフェーダーみたいなものになっているため、ページの切り替えをすることができます。
一連のキューはキューリストと呼ばれ、Q1〜最後のキューまで同じフェーダーに記憶していきます。
さらにややこしいことに、Sceneという種類の記憶もあるのですが、こちらは一つのCueしか入りません。
CueはCuelistを画面上に呼び出すことができるので、この画面でタイムを入力することができます。
Mark Cue
Mark Cueは、FixtureのIntencityが0%(つまり消灯状態)のときにパラメーターをプリセットさせるための機能です。例えば、Q3でポジションセンター、Goboがアメーバ、カラーはシアンという状態からQ4でポジションは真下、Goboはなし、カラーは生という状態になる場合、Q4になる前にそれぞれのパラメーターをQ4の状態でスタンバイさせないといけません。
そんなときに、Cue3にMark Cueを入れておけばスタンバイ状態になるのです。
Effect
あらかじめ、一連の動きの変化がパターンとして卓に記憶されているものです。Effectディレクトリに数パターンのEffectパレットが用意されているので、任意で選択して動かすことができます。これはgrandMA2にも同じように入っています。
Effectには、カクカクしたやつとかきれいなS字とか三角形状だったりと色んな種類の波形があります。簡単に言うフェイドチェンジやカットチェンジでのチェンジの仕方を変えるものです。波形には、Sine,Tangentなどの波形も出てくるのですが、まさかここで数学が出てくるとは思いもしませんでした。このEffectは、grandMA2にもあります。
こういった機能を使いながらCueを組んで、実際にGoボタン押してみてちゃんと動いてくれると、やっぱりうれしいものですね。
締めくくり
今回は実機を使いながらのトレーニングでしたが、grandMA2同様にPC版もあり、このHog4 PCを使ったアドバンスコースもあります。
今回、このトレーニングを受けるにあたりHog4 PCが必要だと思っていて、WindowsPCを手に入れようと秋葉原を奔走。結局、今まで持っていたMac Book Airをドナ・ドナしてハイスペックのMac Book Pro2014を購入。Boot CampでWindows10を入れてムービング調光卓仕様にしました。
これでくらげも、Hog使いだ!!と言うにはまだまだ遠い道のりですが、少しづつPC版で練習しながらムービングライトの練習をしていこうと思います。
Hog4の詳細は、ウシオライティングの営業サポートブログに掲載されています。