Pro Light&Console2015で最新機材に触れる

東京ビッグサイトで6月2日〜4日まで開催の、Pro light&Console 2015に行ってきました。
このイベントは、舞台照明メーカーと代理店が集まって開催する展示会です。

展示メーカーは以下のとおり。
ウシオライティング株式会社
株式会社LTG
マーチンプロフェッショナルジャパン株式会社
株式会社東京舞台照明
株式会社テクニカル・サプライ・ジャパン
株式会社ファーストエンジニアリング
有限会社タマ・テック・ラボ
株式会社スペース・エンジニアリング・ワークス
日本コーバン株式会社
有限会社パルス
株式会社マイルランテック

国内主要メーカー4社は参加せず、代理店が半数を占めています。

マーチンプロフェッショナルジャパン

マーチン社はデンマークの会社で、ムービングライトなどを取り扱っています。前いた会社にいたとき参加したムービング講習がマーチン社だったので、ちょっと親近感を感じます。気になったのがこのスモークマシン。
Jem Compact Hazer Pro
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このマシンは、ファン付きなのでかなり遠くまで煙を飛ばせます。弱でもいい感じで出ていました。しかし、サーキュレーターなどの外付けファンのように首を振ったり角度の調整ができないため、結局利用者はファンを別途使っているそうです。

さらに、自動クーリング機能付き。電源をオフにすると、チューブに残っている液を自動的に戻してくれて、機体が冷えると自動的に電源が切れます。所要時間は5分程度。
しかし、本番後すぐにバラシに入る現場で5分なんて待っていられないことが多々あります。そんなときは、強引に電源を落とすことも可能です。

ただし、次回使用するときに電源OFF時に行われなかったクリーニング作業が行われるため、今度は使うときに待たないといけないのです。そんな余計な機能なんていらんわ。

ウシオライティング

ウシオライティングは、主にプロユースの電球とクセノンフォロースポットライト、ムービングライトを取り扱っている、コーポレートカラーのグリーンが印象的な会社です。
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こちら、最新型の黒いピンスポット。たまにお世話になります。
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やたらどでかいムービング。
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でかいだけあって、光量も半端ない。
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こちらでは、ライティングショーも行われます。曲に合わせてライティングショーを見せる他、サイドに立てられたモニターテレビで今出している機材名の紹介もしています。
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けっこう前の方で見ていたのですが、LEDの照明が顔に当たると半端なく眩しいです。ハロゲンライトと違い、目に突き刺さる感じがします。たかが10分程度のライティングショーなのに、光に酔った感じがました。特にライブなのでは客席をあおる照明が多いので、くらげみたいに非常に繊細な方は辛いのではないかと思われます。

東京舞台照明

言わずと知れた、舞台照明会社です。現場だけでなくホール管理も行っている大企業です。だけど、今どきサイトにFlash使うのはどうかなと思います。
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気になった製品はコチラ。ティービーアイ製クリアトークカム。
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これは、ワイヤレスインカムです。このインカムのいいところは、Wifiを使用しているところです。帯域は5.0Ghzで一般的にな帯域とは被らないため混線の心配がありません。
古いホールなどでは、一般的に普及しているインターカムシステムであるクリアカムが設置されていないところがあります。これがかなり不便だったりするのです。

新たなクリアカム用回線を設置するには改修費用もかかるため、予算の少ないホールでは断念するしかありません。
しかし、このシステムがあればネット回線さえあれば通信が可能になります。

有線と比べると、遅延は0.3秒ほど。実際に着けてしゃべってみましたが、話している相手の口元をみると微妙に合っていないかな程度です。キュー出しに影響するほどではありません。

ファーストエンジニアリング

ファーストエンジニアリングは、エボライツなどの海外製品の代理店です。くらげは、作業用グローブのSetwearを購入したことがあります。
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エボライツのコンソール。日本製より機能が使いやすそう。
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アイルトン INTELLIPIX-R
グラフィックや映像を投影できる。いろいろな使い道がありそう。
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株式会社テクニカル・サプライ・ジャパン

今回初めて聞く会社ですが、こちらも代理店です。

こちらは、舞台照明の中で必ずと言っていいほど使われるカッタースポット、Source Four。たいがいどのホールや劇場にも置いてあります。
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この機材のおしりにはランプハウスがあります。その名の通り、電球のいる場所です。あれ、でも普通のソースフォーと何かが違う。
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このランプハウス、実はLEDです。普通のソースフォーはハロゲンライトですが、機材自体買い換えることなくこのランプハウスだけでLED化できるという優れ物です。
さらには、こんなでかいムービングライトが。アリーナクラスで活躍しそうです。
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感想

全体的に、アリーナやキャパ2000以上のホールで開催されるコンサートやライブ関係のための機材がほとんどいう印象を受けました。小さなホールしか経験のない元小屋付きで、しがないフリーランスには縁遠い機材ばかりです。

さらに、出展者も少ないためこのイベントが今まで開催されていたワールドライティング・フェアの代わりだと言われるとちょっと寂しいです。
現場はもちろんのこと、小屋付きや舞台照明家を目指す学生などが楽しめて勉強になる、幅広い舞台照明の展示会が開催されることを願います。

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