F153では、SUBにチャンネルマスターを設定することができます。
チャンネルマスターは、指定したチャンネルを支配できる機能です。サブマスターの、任意のフェーダーに割り当てて使用します。シーン再生、サブマスター再生、プリセットとは独立した機能になるため、再生してもチャンネルマスターを上げない限りそのチャンネルは点灯しません。一昔前の記憶操作ができない調光卓にあったグループフェーダーと同様のものです。
チャンネルマスターの設定
チャンネルマスターに設定するSUBフェーダーのPREVIEW/ENTERを押す。続いて、MODIFYを押す。
プリセットフェーダーのEDITを押して、チャンネルマスターに入れたいチャンネルをフルにする。
SUBフェーダーのSTORE、チャンネルマスターに設定するSUBフェーダーのPREVIEW/ENTERを押す。
STAGE画面では、チャンネルマスターに設定したチャンネルが赤表示になり、チャンネルマスターに設定したSUBフェーダーが点滅します。
チャンネルマスターの解除
SUBフェーダーのDELETEボタンを押して、チャンネルマスターに設定したSUBフェーダーのSUBフェーダーのPREVIEW/ENTERを押せば解除完了です。
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チャンネルマスターの使い方
緞帳使用時に前明かりを入れるのが、一番使いやすいのではないかと思います。
袖の遠方卓で操作するとき、前明かりと舞台明かりを分けて入れています。パターンによっては、これが3パターンくらい必要になったりします。
例えば、講演会で全体明かりと、パワーポイントを使っての講演では演台明かり、そしてMC明かりと3パターンあったとします。
講演が終わり、演台明かりを残したまま全体明かりを上げて、MCが出るのでMC明かりを上げる。そのあと緞帳ダウンで終了だと、緞帳と同時に3本もフェーダーを下ろさないといけません。
それが、チャンネルマスターを使うことによって、1本で済む訳です。
調光室で操作するときでも、とっさに手上げでいろいろ上げたものの緞帳が降りたときに一本落とし忘れてしまったということもあるので、作っておけば安心です。
あとは、シーン再生時。
バレエやダンスなどで、最初に緞帳を使うときは、舞台明かりのみのCUEと、前明かりの入ったCUEを作る必要がありますが、チャンネルマスターを使えば、CUEを分ける必要がなくなり、結果打ち込むCUEの数が減ります。
今のところ使い道はこれだけですが、もっと活用していけたらと思います。