ケーブルは、導体を絶縁物で被服して、その上をさらに絶縁と保護のために被服で覆った電線です。キャブタイヤケーブルの中には、舞台では使用できない種類もあるので覚えておきましょう。
絶縁体およびシースの材料による分類
種類 |
記号 |
絶縁体 |
シース |
特徴 |
キャブタイヤケーブル |
CT |
天然ゴム |
天然ゴム |
他に比べ耐熱性・耐油性が高い |
クロロピレンキャブタイヤケーブル |
RNCT |
天然ゴム |
クロロピレンゴム |
耐候性・耐摩耗性に良好で、耐油性に富む |
EPゴムプロロピレンキャブタイヤケーブル |
PNCT |
EPゴム |
クロロピレンゴム |
耐熱性に優れ、許容電流が大きい。CT、RNCTと比べて外径、重量が小さい |
構造による分類
- 1種
- 外側の被服のシース、金属線の導体、導体を覆う絶縁体でできている。軽易な用途で使用するもの。外傷の恐れの少ない状況下が適している。
- 2種
- 1種と同一構造で、ゴムシース材料の特性を良くし、外傷に対する強度を増したもの。
- 3種
- シースの中に導体を覆うように補強帆布でできた補強層を加えた構造。耐衝撃性、耐磨耗性、耐外傷性に優れたもの。厳しい状況下に優れている。
演出空間での使用
キャブタイヤケーブル
- 1CT(1種キャブタイヤケーブル)
- 使用禁止
- 2CT(2種キャブタイヤケーブル)
- 屋内のみ使用可
- 3CT(3種キャブタイヤケーブル)
- 屋内のみ使用可
- 4CT(4種キャブタイヤケーブル)
- 屋内のみ使用可
クロロピレンキャブタイヤケーブル
- 2RNCT(2種クロロピレンキャブタイヤケーブル)
- 屋内のみ使用可
- 3RNCT(3種クロロピレンキャブタイヤケーブル)
- 屋内のみ使用可
- 4RNCT(4種クロロピレンキャブタイヤケーブル)
- 屋内のみ使用可
EPゴムプロロピレンキャブタイヤケーブル
- 2PNCT(2種EPゴムプロロピレンキャブタイヤケーブル)
- 屋内、屋外ともに使用可
- 3PNCT(3種EPゴムプロロピレンキャブタイヤケーブル)
- 屋内、屋外ともに使用可
- 4PNCT(4種EPゴムプロロピレンキャブタイヤケーブル)
- 屋内、屋外ともに使用可
ビニルキャブタイヤケーブル
種類 |
ビニルキャブタイヤケーブル |
記号 |
VCT |
絶縁体 |
ビニル |
シース |
ビニル |
特徴 |
ゴムキャブタイヤケーブルよりも耐熱性、耐油性に優れている。使用温度60℃以下の屋内配線用として使用。
演出空間での使用は使用禁止 |
種類 |
ビニルキャブタイヤケーブル |
記号 |
VCTF |
絶縁体 |
ビニル |
シース |
ビニル |
特徴 |
断面が小判型のビニルキャブタイヤケーブル。規格はVCTと同じ。演出空間での使用は使用禁止 |
低圧ケーブル
種類 |
600Vビニル外装ケーブル丸形 |
記号 |
VVR |
絶縁体 |
ビニル |
シース |
ビニル |
特徴 |
屋内、屋外用、地中線用 |
種類 |
600Vビニル外装ケーブル平形 |
記号 |
VVF |
絶縁体 |
ビニル |
シース |
ビニル |
特徴 |
屋内、屋外用、地中線用 |