ビニルキャブタイヤケーブルとタップで作る、延長コードの作り方です。任意の長さで作成できるため、舞台だけでなく屋外を除く様々なシーンで使用することができます。
工具を用意する。
必要なのは、ニッパー、ワイヤストリッパー、圧着ペンチ、プラスドライバー(電動ドライバーを推奨)、写っていませんがペンチも使います。それと、プラグ、タップ、R2-4の圧着端子2個です。コードは、2スケアのVCTを使います。
被覆を剥く
使う長さにコードを切り、コネクタやプラグに合わせて被覆を剥く長さの見当をつけます。
剥く位置にぐるりと一周、軽くカッターで切れ目を入れます。
切れ目部分を曲げ、カッターやニッパーで少しずつ外側の被覆を切っていきます。内側の被覆を傷つけないよう注意し、傷付けてしまったら潔くあきらめて新しく剥きなおしましょう。
切り終わった状態。
ペンチで一気に外皮を剥ぎます。
内皮を剥ぐ。
内側の被覆は、ワイヤーストリッパーかニッパーを使います。
ワイヤーストリッパー
圧着端子から芯線が1ミリほど出る長さに合わせ、[2]の位置で挟む。挟んだら、しっかりとハンドルを握ると剥けます。
ニッパー
被覆の剥く部分に刃を当てて軽く握り、何度か一周させます。そのうち被覆が剥けてくるので、芯線を傷つけない程度の力で被覆を引っ張ると剥けます。
剥き終わった状態
圧着端子の接続
剥いた芯線に圧着端子を付け、圧着端子の[2]で挟みます。
圧着完了。本当は、きちんと端子の真ん中を挟むのが最適です。
タップに取り付ける
ゆるまないようにしっかりとネジを締めて、ふたを閉めたら完成です。
プラグ側の接続
タップと同じ手順で圧着端子を接続し、プラグに取り付ける。
端子ネジの下の部分は、2スケアの圧着端子だとふたが閉まりにくくなるため、コードが収まる部分にしっかりと収めます。コードの収まる部分の小さな出っ張りに乗っているとふたが閉まらないため、ネジを緩めて調整してから締め直してください。2スケア以下の端子の場合は、問題なく収まります。
ふたを閉めて完成
ふたはしっかりと締めます。ふたが浮いている場合は、内部の圧着した部分をマイナスドライバーで押し込んでください。
導通チェック
最後に、導通チェックをします。テスターをkΩレンジに合わせ、プラグとコネクタ側にそれぞれリードを付けます。プラグ側の右側とコネクタ側の右と左、プラグ左側とコネクタ側右と左、それぞれチェックします。
針が振れれば、無事に導通しています。もし、両方で触れてしまう場合は、短絡しているのでコネクタとプラグの両方を開けて確認します。