幕張メッセで今日から3日間開催される、第2回ライブ&イベント産業展に行ってきました。
この展示会は、ライブ・コンサート・舞台や各種イベントを開催するために必要なサービス・製品が一堂に集まる見本市です。 去年の第1回目は、初回から225社が出展、全国から20,198名が来場し、業界からの高い注目を集めたらしいのですが、全くその存在を知りませんでした。
今回は、コンテンツ東京2015での教訓を活かし、予め招待券を手に入れて、記入していたのでスムーズに受付を済ますことができました。
ただひとつ気になったのが、所属団体名の記入が必須項目になっていること。この業界、フリーランスで活動している方も多いのに、そりゃないでしょ。
さて、受付も済んだことだし、さっそく中に入ります。
機材・演出ゾーン
まずは、やっぱり機材・演出ゾーンです。
コーエィ
こちらは、コーエィという建機レンタル屋のブースに設置された、水で文字や映像を映し出すウォーターサイン。イベントだけじゃもったいないです。水の使える劇場などでもっといろんな場面で使えそう。
TECHNICO
こちらは、TECHNICO社。
この機材は、LEDの無段階調光スポットライトです。無段階調光は、舞台照明機材では実現できていますが、一般的な調光設備での調光は実現ができていませんでした。ですが、このTECHNICO社が先駆けて開発したとのこと。
この会社は、元々ホテル宴会場での音響照明オペレートがメインだったそうです。ですので、機材開発もホテルで使われることを想定して作られています。
灯体には、今までのハロゲンスポットと同様に前面にカラーフィルターを入れられるようにフィルターを入れるシート枠を装着するためのスロットが付いています。
機材自身で色を変えられるのがLED機材の特徴ですが、あくまでもこの機材は一般的な調光設備で使われることを想定しているのです。
ホテル宴会場に限らず、ギャラリーや展示会などでも十分使えそうです。前にいた多目的ホールのロビー展示で使いたいです。
あと、この展示会にはなかったのですが、もらったパンフに気になった製品があります。それは、マイク用ジェットクリーナー”空気読みます”。
この製品は、マイクの網網している部分、風防用のエアースプレーです。口にしても安全な抗菌剤を使用し、スプレーするだけでホコリなどのゴミを吹き飛ばします。また、抗菌剤の効果により雑菌が繁殖できない環境を作り出すため、嫌な臭いを発生させません。
公共ホールなどでは、1回の催事で何回も同じマイクを使いまわすこともあるくらい使用頻度が高いため、汚れもひどくなります。もちろん音響さんがこまめに掃除をしていますが、こういうスプレーがあると非常に便利です。ありそうでなかった製品です。
シネ・フォーカス
何度か多目的ホール時代にお世話になった会社です。
大画面で4k映像を流しています。今じゃ、こんな大きなスクリーンでも4Kなのです。ほーすごいなー。
UBLeds
大陸の方でも、LED技術の進歩は目覚ましいものです。こちらは、UBLedsという台湾の企業です。
この四角いのが気になりました。舞台セットで使ってみたいです。
Good eye
Good eyeは、LED照明や3Dパネルなどを扱っている企業です。LEDがテープ状になっていて、表現の幅が広がりそうです。衣装や小道具にも使えそう。家庭でもインテリアに使えそう。
舞台美術・ステージ設営ゾーン
長谷川工業
こちらは、脚立、ハシゴのパイオニア、長谷川工業。現場、ホールでも劇場でも家庭でも必須の脚立。くらげ邸にも常備されています。ないと戸棚に手が届きません。
こちらは、ありそうでない、黒い脚立。しかも、片手で折りたためるのです。これは便利だー。
ありそうでなかった、黒いイントレ。しかも、アルミ製で軽くて丈夫。イントレは重いし届かないしで、くらげには触れたくないものの1つです。でも、これなら大丈夫そう。
おまけ
今までにないカラーリングがかわいいです。
締めくくり
以上、現場からお伝えしました。
他にも、会場・施設ゾーン、企画・運営ゾーン、ライブ配信ゾーン、キャスティングゾーン、グッズゾーン、フード・ケータリングゾーン、各種サービスゾーン、イベント用品・遊具ゾーンといろいろ分かれていて、機材・演出ゾーンは、会場全体の5分の1程度の規模です。
イベントとライブについての展示会なので、やっぱり映像とLEDがメインとなっています。
次々と最新機材と最新技術が開発されていくのは素晴らしいことですが、利用されるのはライブやイベント、映像照明やテレビ照明ばかりで、その一方で特に公共施設などにおいてはどんどん置いて行かれていくのです。
設備面での予算が付きにくくなった現状では仕方のないことですが、格差が広がったような印象を受けました。